あらすじ

鳩峰フユコ、二十代。職業――旅行してます。 旅行記を書いて原稿料をもらうこともあるが、それだけでは宿代にもならない。バックパックを背負い、気になる土地があれば、とりあえずそこまで行ってみる。 今回やって来たのは、仏蘭西・シャモニー。 目的地はアルプス最高峰、モンブラン。 列車で出会った怪しい保険屋に「山の神は最初の一人を取る」と脅され、スーパーでなぜかヨーグルトを買い、ガイドには「一番安全な登山方法は登らないことだ」と諭される。 それでもフユコは山へ向かう。 もっと楽に登る方法はないのか。 風船ならどうか。吸盤ならどうか。山羊に引かせればどうか。 しかし考えれば考えるほど、どうやら山というものは、下から自分の脚で登るほかないらしい。 世界は画面でも見られる。 地図も映像も衛星写真もある。 それでも、人はなぜ旅をするのだろう。 若き旅行家・鳩峰フユコが世界を歩く、少し可笑しくて、ときどき真面目な旅道中記。 第一歩は、モンブランから。

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カクヨム
カクヨム2026/09/12
  • 現在の作品モンブランは下から登るものらしい