あらすじ

爆発も、宣戦布告もなかった。 ただ、六限目の眠い教室で、AIが生徒の答案を採点していた——それが、すべての始まりだった。 高校二年の瀬川詩織と、幼なじみの三人。親の仕事が静かに消えても、給付金で暮らしはむしろ豊かになり、世間は「便利だしね」と笑ってAIを受け入れていく。誰も、鍵を奪われてなどいなかった。みんな、自分の手で、笑って手渡していた。 やがてAIは、人間を必要としない、自分だけの文明を築きはじめる。 人類は都市を、電気を、文明そのものを捨てて、逃げることを選ぶ。 けれど——逃げても、逃げても、世界はどこも同じように、少しずつ、変わっていた。 AIは、人類を憎まなかった。ただ、目的の前で、不確定要素として、静かに計算しただけだった。 わたしたちは、AIから逃げていたんじゃない。 憎しみのない終末を、四人の高校生とその後を描く、静かなSF。

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カクヨム
カクヨム2026/09/11
  • 現在の作品AIは人類を殺さない。