あらすじ

十歳の頃から八年間、一途に愛してきた婚約者ジュリアン。

十八歳になった伯爵令嬢リゼットは、ようやく彼と結ばれる日が近づいたのだと信じていた。

――二人の婚姻日が発表されるはずだった、その夜までは。

大勢の貴族が見守る祝宴の席で、ジュリアンは突然リゼットとの婚約破棄を宣言する。その隣には、社交界の華と呼ばれる美しい侯爵令嬢の姿があった。

婚約者を失い、家に戻っても自分の居場所を見つけられないリゼット。

そんな彼女に手を差し伸べたのは、《北境の狼》と恐れられる辺境伯ディートリヒ・ローゼンハルトだった。

「君はいつも、自分のことを後回しにするんだな」

不器用ながらも自分を大切にしてくれるディートリヒと過ごすうち、傷ついたリゼットの心は少しずつ癒やされていく。

一方、リゼットを捨てたジュリアンは、彼女がいなくなって初めて気づき始める。

八年間、自分がどれほど彼女に支えられていたのかを――。

これは、誰からも一番に選ばれなかった令嬢が、自分自身の幸せを選べるようになるまでの物語。

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アルファポリス
アルファポリス2026/09/02
  • 現在の作品「君といると息が詰まる」と婚約破棄されましたが、冷徹辺境伯様はありのままのわたしを愛してくださるようです