あらすじ
人並み外れた「風の異能」を持ちながら、目立つことを嫌い物静かに生きる少女・如月風花。
彼女が名門・私立星華学園に入学した理由はただ一つ。かつて幼少期を共に過ごし、今は若き天才女優として世間を賑わせる天真爛漫な親友・神代ひかりの「お世話係兼ボディーガード」になるためだった。
異能の存在が影を潜める現代日本。輝かしいステージの裏側には、ひかりの才能を狙う犯罪組織『ファントム』の影や、異能絡みの厄介な事件が潜んでいた。ひかりの母親である大女優・麗子のバックアップを得て、風花は愛銃『黒風』を手に、密かに風を操りトラブルを無音で解決していく。
「絶対に過去の親友だとバレてはいけない。私はただの、冷徹なプロのお世話係なのだから――」
そうやってハラハラしながらポーカーフェイスで守り続ける風花。だが実は、天真爛漫なひかり側は、最初から風花の正体に気づいていて……。
「ふうちゃんがプロとして隠したいなら、私も完璧な女優として騙されたフリをしてあげよう。……でもね、私のヒーローはふうちゃんだけだよ?」
偏屈な天才脚本家、お節介なクラスメイト、敵対組織の刺客たち。様々な人々との出会いと交流、そして数々の騒動を経て、頑なだった風花の心と、ひかりとの絆は少しずつ形を変えて成長していく。
これは、光の中に立つ少女と、その影で静かに風を紡ぐ少女の、優しくて少し騒がしい現代異能ファンタジー。