あらすじ
「ヴィオレッタ! 貴様との婚約は、この場で破棄させてもらう!」——大広間で誓約書を真っ二つに破り、床へぽいと捨てた王太子に、侯爵令嬢ヴィオレッタは叫んだ。「この、バカ王子がーっ!! なんて、もったいない!」。凍りついた広間で、ただ一人笑った第二王子が、片膝をついて求婚してくる。
罰として送られた王城の廃棄倉庫には、捨てられた宝物と、木彫りのフクロウの神様が眠っていた。ヴィオレッタが古い物を作り変えるたび、小さな神様が目を覚まし、その評判は貴族たちのあいだに広がっていく。——捨てた者たちが、捨てられた物に裁かれる日まで。読み切りです。