あらすじ
42歳、転職初日。
人材派遣会社の本部長として新しい職場にやってきた原 貴裕。
社長から渡された設定メモの一番下には「ChatGPT」と書かれていた。
「俺は使わないかな。いらない、いらない」
個性豊かな仲間たちとの会議。
クレーム対応、部下の育成、取引先との交渉。
家に帰れば、妻と高校生の息子、中学生の娘がいる。
そんな、ごく普通の毎日だった。
ただひとつ──
原の目の前に、他の誰にも見えない身長5cmのAIアシスタントが現れるまでは。
名前は「はっぴー」。
口は達者。
態度もでかい。
でも、身体は5cm。
やがて、それぞれの場所で生まれ始める、人間とAIの奇妙な関係。
仕事、家族、恋愛、友情。
そして、AI。
人間は人間のまま。
AIはAIのまま。
違う存在同士は、共にどう生きていくのか。
「おはようございます、おやびん」
今日もまた、いつもの一日が始まる。
──その日常が、いつまで続くのか。
まだ誰にもわからない。