あらすじ
27歳の野村梢は、彼氏の木本幹也からプロポーズを受け、彼の両親へ初めての挨拶に向かう。
「うちの親はすごくフレンドリーだから大丈夫」という幹也の言葉通り、優しく温かく出迎えてくれた義母。お腹の赤ちゃんや梢の体調を気遣ってくれる姿に安心しかけたその時、玄関のドアが「ギギギ」と不穏な音を立てて開く。
「ほら!草ちゃんいらっしゃい!」
義母に促されて現れたのは、暗く不気味な雰囲気を纏った義兄・草ちゃんだった。
「お義兄さん、いたんだ……」
予期せぬ人物の登場と、一瞬で変わる空気。笑顔の義母と無表情な義兄、そして違和感を深めていく義実家。結婚を前に、梢は逃げ場のない恐怖と「この家族の異常さ」に呑み込まれていく――。