あらすじ

創歴1113年、冬。人間が自らの肉体ではなく、直立機甲決戦兵器(ウォードール)で戦争をするようになっていた時代。 突如としてアリアト帝国の大軍が皇国北領へ電撃侵攻を開始した。 皇国防衛軍の総司令官は保身のため、全軍撤退を決定。それは自国領地の食料を徴収し、基地を破壊し尽くす焦土作戦であった。歴史家から後に「敵前逃亡」と酷評された作戦の果て、前線に取り残されたのは――捨て駒の兵たちと、型落ちの「鉄の棺桶」のみ。 迫り来るは、雪原を縦横無尽に疾走する帝国の最新鋭機「黒騎士(リツァーリ)」。 誰もが死を覚悟したその絶望の雪原で、新兵・九条嗣巳(くじょうつぐみ)は旧式機のコクピットに身を沈め、静かに呼吸を整えていた。 感情を失った能面の青年。しかし、密閉された暗闇の中で耳朶を打ったのは、恐怖の震えではなく――自らの抑えきれない笑い声だった。

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カクヨム
カクヨム2026/09/11
  • 現在の作品『皇国戦記ヴァーミリオン 〜されど男は鉄の棺桶で笑う〜 』―旧式機兵で挑む、圧倒的劣勢の極寒遅滞戦―