あらすじ
いつしか同級生の視線が嫌になり、学校に登校するのが億劫になっていた中学2年生の女の子・来栖流乃。
彼女は母に呼ばれ、久々にテレビを見る事になった。
けれどそこに映し出されたのは、決して家族団欒で見るようなニュースではなかった。
金色の四肢に一昔前のサラリーマンのような服装をした異形。
そしてその異形がとても小さく見えるほど遠方から安全に撮影されていたその映像は、未知の現実だった。
人々の悲鳴とそれを掻き消すような大量の銃火器による轟音、そして一撃一撃でその音をやませていく黄金の異形。
【前代未聞の生命体を前に、自衛隊が出動】
そのテロップの下で解説される建築物への被害が大きく、さらに複数の死傷者が出ているという事実。
決して4月1日ではない。
こんなのが現実に起こっているなんて、とてもじゃないが信じられなかった。
けれどこの少女はその翌日、その身を持って実感する――
――天国は既に、迫っているのだと。