あらすじ
相思相愛で同棲していた剛と侑芽。
ある日、氏子総代から社の掃除を頼まれた侑芽は、掃除中に転倒して鎮守の石を割ってしまい、魂が黄泉へ飛ばされる。
翌日、侑芽の行方を探す剛の部屋に髪の長い見知らぬ女がいた。
「キミは誰?」
侑芽の持ち物と部屋の鍵、その女は侑芽と名乗った。
侑芽とは似ても似つかないその女を拒否しながらも、否定し切れない剛のもとに一匹の黒猫が現れる。
「侑芽を探しているのか?」
黒猫は言った。
猫が喋っている‥。
「今、一緒に暮らしている女は間違いなく侑芽だよ。彼女は黄泉から戻って来たんだ」
喋る黒猫、非現実的な事を目の当たりにし、混乱しながらも剛は話を聞く。
「行くのは勝手だが、どうなっても知らないぞ」
黒猫の忠告を受けながらも、真実を確かめるべく、社から黄泉へ渡る剛。
そこには現世と変わらない世界があり、二人の部屋には知っている侑芽がいた。
「私は黄泉がえりをしたの‥」
残された時間は47日。
本当の侑芽を現世に連れ戻すため、黄泉がえりの謎に臨んだ剛に突きつけられた現実。
現世と黄泉、二つの世界を行き交う切ないラブファンタジー。