あらすじ

長く国境を閉ざしていた小国との戦争が終わった。 勝者となった「剣と知の国」の王フォルティスは、制圧した城の地下で、一人の少女を見つける。 白い髪に桃色を宿した、ひどく痩せた少女。 まともな食事も与えられず、名を問われても答えない。 ただ、その身には人の傷を癒やす不思議な力があった。 彼女がその国で何をされ、なぜ地下に閉じ込められていたのか。 まだ何も知らないまま、フォルティスは少女を自国へ連れ帰る。 「喋るな」 それが、王が彼女に与えた最初の命令だった。 やがて少女はルーチェという新しい名を得て、王の城で少しずつ失っていたものを取り戻していく。 温かな食事。 安心して眠れる部屋。 自分のために怒ってくれる人。 守ることを選んだ護衛。 そして、自分を決して道具として扱わない王。 これは、誰かのために生きることしか知らなかった白い姫が、自分自身の人生を取り戻していく物語。 そして彼女を拾ったつもりなどなかった北の王が、いつしかその小さな手を、生涯離せなくなるまでの物語。

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カクヨム
カクヨム2026/09/11
  • 現在の作品北王と白妃 〜白い姫に林檎の花を〜