あらすじ
母の再婚をきっかけに、超名門お嬢様学校・天ノ川女学院へ編入することになった梅沢杏奈。
ごく普通の環境で育ってきた杏奈がそこで出会ったのは、完璧な生徒会長、厳格な副会長、学院中の憧れを集める王子様――そして、ひと癖もふた癖もある個性豊かな少女たちだった。
育ちも、品格も、才能も、自分とはまるで違う。
誰もが、自分が特別であることを疑わないほど自信に満ちている。
杏奈の目には、そんな彼女たちがどうしようもなく「無敵」で「傲慢」に映った。
だから決めた。
――どれだけ無敵で傲慢な女に迫られたって、私は絶対に翻弄されたりなんてしない!
けれど、一緒に過ごす時間が増えるほど、最初の印象とは違う顔が見えてくる。
完璧に見える人の不器用さ。
誰にも見せない趣味。
隠していた寂しさ。
ひたむきな努力。
大切にしている夢。
困っている人を放っておけず、相手の肩書きにも評判にも囚われず、素敵だと思ったことをまっすぐ伝えてしまう杏奈。
本人にとっては当たり前のそんな振る舞いが、いつしか少女たちの心に特別なものを残していく。
そして杏奈自身もまた、彼女たちの知らなかった一面に触れるたび、少しずつ心を揺らされていって――。
友達として過ごす放課後。
二人だけで共有する秘密。
何気ない帰り道。
季節ごとに増えていく、大切な思い出。
その積み重ねの先で、誰との関係がどんな「好き」に変わっていくのか。
まだ、杏奈自身にもわからない。
一人の少女と個性豊かな少女たちが、それぞれ違う時間、それぞれ違う距離から恋へ近づいていく、学園百合ラブコメ。