あらすじ
リーリエ・キャンベル公爵令嬢は、誰もが認める完璧な令嬢だった。
容姿端麗、成績優秀。社交界での立ち振る舞いにも隙がなく、政治にも明るい。
そんな彼女の婚約者であるライオネル王太子は――少々ポンコツだった。
勉強は苦手。礼儀作法も未熟。感情的になりやすく、王太子としての自覚も足りない。
けれど、誰よりも優しく、真っ直ぐな人間でもある。
そんな婚約者を放っておけるはずもなく、リーリエは彼のために少しずつ手を回していく。
教育を整え、身の回りの人間を見直し、彼を害する者を排除する。そして、王太子を支えるに相応しい人材を集め、腐敗した王宮にも改革の手を伸ばしていく。
すべては、愛しい婚約者が笑って過ごせる未来のため。
しかし――リーリエが本気で動き始めた結果、事態は思わぬ方向へ進んでいく。
側近候補と、聖女を巡る騒動。王宮の改革。
気づけば彼女は、婚約者を支えるどころか、国そのものを変えようとしていた。
「俺に見合うのは、世界中を探してもリリィしかいない!」
「……本当に、仕方のない方ですわね」
これは、完璧すぎる令嬢と、ポンコツだけれど愛しい王太子が、共に未来を掴んでいく物語。
以前投稿した『冷徹な完璧令嬢は、愛しき愚かな王子を手玉にとり裏の支配者になりました~「仕事と俺、どっちが大切なんだ……?」と婚約者に聞かれたので抱きしめておきます~』を読みやすく、更にキャラの深堀をして10万字ほど追加しました。