あらすじ

47回引いて、47回ハズレ。俺の成長は、とっくに止まっていた。 ダンジョンが現れた現代日本。 27歳の設備保守員・三枝律は、「ゴミ缶」と呼ばれる銀缶の回収も請け負っている。開ければ能力が少し上がる銀缶も、上限に達した律には役に立たない。当たりの金缶を引く運も、買う金もなかった。 ところがある日、銀缶を開けた律にだけ、見慣れない文字が現れる。 〈未完了:腕立て伏せ20回の、残り3回を終える〉 試しに続きを終えると、止まっていた筋力が上がった。 銀缶に残された、誰かのやり残し。それを解決すれば、上限を超えて能力が伸び、ときには新たな技能まで手に入るらしい。 だったら、その銀缶、箱ごとください。 果たされなかった約束をたどり、手に入れた力を試し、仲間と魔物に挑む。 小さな未完了を追ううちに、律は帰らなかった探索者の足跡と、ダンジョンの謎へ近づいていく。 これは、ゴミ缶を集める設備保守員が、誰かの続きを引き受けながら強くなる物語。

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カクヨム
カクヨム2026/09/11
  • 現在の作品捨てられた銀缶で、俺だけ強くなる