あらすじ
今川の人質の少年・竹千代には、友がふたりいた。一羽の鷹と、裏山で掘り出した、四百年を生きた短刀の精・ナイフ。
鷹は、目の前で撃ち落とされた。少年は、見ていることしかできなかった。
「力を、くれ」
その願いは、少年を四十七年後へ運ぶ。慶長五年、関ヶ原前夜。力を使い果たして眠る短刀を狙って、死んだはずの男に仕える忍びの一党が動き出す。
だんご泥棒で捕まりかけた竹千代を救ったのは、目つきの悪い伊賀の忍び、霧隠才蔵。
「お前の面倒は、俺がみてやる。――忍びの約束は、絶対だ」
小指と小指の約束が、天下分け目の戦場を駆ける。
二十年前に幕を下ろした劇団の、最終公演。その台本を、当時の座長が長編小説として蘇らせた時代ファンタジー。
全36話・執筆完了済み。毎日更新予定。