あらすじ

「侯爵夫人になる女性が、他人の足元に跪いて靴を作るなんてみっともない」 そう言われ、五年間の婚約を解消された子爵令嬢リゼット。 王都の小さな工房で靴職人として働く彼女は、その夜、ずっとしまっていた赤い革を取り出す。 今まで作ってきたのは、婚約者の靴。 顧客の靴。 家族の靴。 自分のために作った靴は、一足もなかった。 翌朝、その赤い靴を見つけたのは、古傷のせいで舞踏会を避け続けている公爵アレクシス。 「同じ作りで、私にも一足お願いできますか」 そして完成した靴を履いた彼が口にしたのは、仕事の依頼ではなく――。 「次の舞踏会で、私と踊ってください」 誰かの役に立つためではなく、自分の足で次の人生へ歩き出す。 婚約破棄×靴職人令嬢×お仕事×恋愛の一話完結短編。

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カクヨム
カクヨム2026/09/11
  • 現在の作品婚約破棄された夜、私は初めて“自分のための靴”を作った。翌朝、その赤い靴を見た公爵様に「次の舞踏会で、私と踊ってください」と頼まれた