あらすじ
正規軍の兵器開発が生み出した「廃棄物」の集積所と呼ばれる正規軍独立遊撃隊、通称「スクラップ部隊」
そこは、暴走した人間兵器やサイバーネティクス適合エラーの実験体など、正規軍に組み込むには危険すぎる「使い道のない失敗作」が集められた掃き溜めの部隊だった。
生まれつき光を知らない少女カヤは、後頭部のコネクタから脳へ直接情報を送り込む試作型視覚装置〈鉄の眼〉を移植され、その部隊に配属される。過剰なデータが脳を焼く激痛と引き換えに彼女が得たのは、常人には見えない熱源や構造の歪みすら捉える「偽りの視覚」だった。
カヤを迎えたのは、顎を失い言葉を持たない巨大な隊長、片腕を粗悪な火炎放射器に置き換えた元砲兵のヨナをはじめとする、壊れかけた人間たち。
名前すら呼ばれない彼らに下された命令は、制御を失い街へと侵攻する三十メートル級の暴走重機甲兵〈六号機〉の鎮圧作業。
正規軍のふたつの部隊を返り討ちにした怪物に対し、死と隣り合わせの「壊れ物たち」が立ち向かう。
硝煙と重油の匂いが漂う絶望的な戦場で、過剰な情報に脳を疼かせながら弱点を探るカヤ。そして、己の身を盾にして彼女を守る隊長。
誰からも必要とされなかったガラクタたちが、泥と炎の中で意地と絆を証明する、ダークミリタリーSFファンタジー。
この作品はかなり過激な表現を多用しております。ご注意ください。