あらすじ
王立学園の破滅フラグを必死にへし折り、なけなしのお小遣いでやってきたカマクラの海!
悪友に逃げられ完全ぼっちになった私(貧乏悪役令嬢リリアナ)が出会ったのは――場違いなほど美しく、陰気オーラ全開の元筆頭魔導公爵、通称『先生』でしたの!
「誰も信じるな。人間は欲望の前に、誰だってエゴイストになる」
なんて冷たい忠告をしてくる先生ですが、その瞳の奥にある深い孤独に惹かれ、私は弟子のように懐いてしまうのですが……。
私の推しである先生には、決して触れてはいけない【特大の闇】がありましたの。
かつて下宿先で、親友の聖騎士ケイを出し抜いて愛する女性を奪い去ったこと。
そして親友の誇りを「精神的に向上心のない者は、馬鹿だ」と言い放ってへし折り、自害へ追い詰めたこと――。
帝国の終焉とともに、私の手元に届いた一通の『分厚すぎる遺書』。
そこに記されていたのは、妻にすら明かされなかった、取り返しのつかない罪の告白でした。
ちょ、ちょっと待ってくださいまし……推しの過去と遺書が重すぎて、私の胃が持ちませんわーーっ!?
※夏目漱石の名作『こころ』のストーリー・展開・結末を【一切改変せず】、悪役令嬢の語り口で駆け抜ける本格(?)文芸サスペンスですわ!