あらすじ
あらすじ
「公爵令嬢カグヤ! 貴様との婚約を破棄する!」
過労の果てに、月の女神の恋愛配信へ「悪役令嬢役」として放り込まれた内閣府の若手官僚・日野輝夜(25)。
手渡された台本を最後まで読んだ彼女は、静かに手を挙げた。
「この台本、却下します。祖国が滅びたら、民が飢えますので」
数字が取れないと激怒した女神に押しつけられたのは、在庫処分のハズレスキル【縁側】。
出せるのは畳六畳の茶の間と縁側だけ。戦えない。稼げない。日向ぼっこしかできない。
放り出された先は、人口38人・平均年齢72歳の限界集落〈月見ヶ丘〉。
だが――その縁側に座った者は、なぜか肩の力が抜けて、本当の自分に戻ってしまう。
意地を張る村長も、見栄っ張りの竜人も、地上げ屋も。
そして女神に「台本通りに溺愛しろ」と送り込まれた、人狼の看板執事さえも。
「……おら、ほんとはこんな喋り方じゃねぇんだ」
お茶を淹れ、畑を耕し、話を聞き、満月の宴を目指すだけの毎日。
いつしか丘には灯りが増え、神々の配信サイトでは「縁側」が女神の看板番組を抜き始めていた。
これは、皆の月になりたかった元官僚が、演じ疲れた人たちを一人ずつ「ただいま」へ連れて帰る物語。
※ざまぁ少なめ/じれ甘溺愛/ハッピーエンド確約/毎日更新