あらすじ
目を覚ますと、そこは見たこともない森だった。
空には二つの月が浮かび、遠くからは獣とも鳥ともつかない声が聞こえてくる。
何が起きたのか分からない。
自分が知っている世界とは、何もかもが違っていた。
そんな中、主人公は自分の手に見覚えのない魔法陣が浮かんでいることに気づく。
試しに魔法を使ってみる。
最初はわずかな転移。
次に、身体を宙へ浮かせる魔法。
そして、空を飛びながら放つ攻撃魔法。
未知の力を一つずつ試していくうちに、主人公はこの世界で生きていくための力を身につけていく。
だが、魔法の練習は突然の魔物との遭遇によって、命懸けの戦いへと変わる。
魔法があれば戦える。
そう思っていた。
しかし、この世界では一瞬の油断が死に直結する。
初めて「殺される」という現実を突きつけられた主人公の前に、さらに巨大な存在が姿を現す。
空を覆うほどの翼。
黒い鱗。
そして、人の言葉を話す巨大な黒竜。
黒竜は主人公を見るなり、こう告げる。
「ようやく見つけた。《門の継承者》を」
なぜ自分が選ばれたのか。
《門》とは何なのか。
そして、この世界に存在する《虚無》とは何なのか。
何も分からない主人公だったが、黒竜から語られた話は、元の世界へ帰るという目的さえも揺るがすものだった。
やがて主人公は、魔導士や黒騎士、そして自分と奇妙な繋がりを持つ人物と出会う。
仲間なのか、敵なのか。
それすら分からないまま、一行は世界各地で起こり始めた異変を追うことになる。
その先で待っているのは、300年前に一度だけ起きたという《門》を巡る戦い。
そして、誰も知らない過去の真実だった。
主人公が異世界へ来た理由も、手に宿った力の正体も――まだ何一つ明らかになっていない。
ただ一つ確かなのは、
世界を覆い始めた異変が、主人公を中心に動き始めていることだった。