あらすじ

「神は、どうして人をこうも脆く作ったのだろう」  顔に一生消えぬ傷を負い、伯爵家の相続争いから外れたあの日から、廃嫡令嬢メルティア・ウィンズディースはずっと考えていた。 命をこれほどまでに軽く、儚く、粗雑に仕立てた造物主とやらの怠慢を。 人はあまりにも呆気なく死にすぎる——。 命の有限とは、彼女にとって唯一にして最大の、赦し難い欠陥だった。 貴族の家督などとうに興味はない。 彼女が欲しいのは、かつて全ての賢者が焦がれ、ついぞ奪えなかった答え——不老不死。 社交性はなく、魔力も人並み以下。 それでも、純粋で邪悪な妄執と好奇心が、彼女を否応なく高みへと押し上げていく。 そしてまた、造物主の落第作を暴くように、生命の極限に手を伸ばす。 エルフの血液検査をしたり、精霊に問診をしたり、ゾンビを持ってかえったり。 ドラゴンの血液検査をするために霊峰を登山したり、吸血鬼を解剖するために常夜の森に踏み入ったり。 マッドに、ダーティーに、どこまでも。

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カクヨム
カクヨム2026/09/11
  • 現在の作品廃嫡令嬢のマッドでダーティーな生命論。魔力極小、体力皆無、社会性ゼロ。不器用、不作法、不愛想。そんな彼女は不老不死の霊薬に魅入られた。