あらすじ
二十五歳にして大ヒットゲームを生み出し、急成長するゲーム会社ストレイダの社長となった蓮見葵。
「若き天才」と呼ばれ、投資家からも社員からも期待される一方、いつしか彼の周りでは誰も「NO」を言わなくなっていた。
そんな葵の前に現れたのが、社外の技術アドバイザー・御堂凛空だった。
「それ、ダサいっす」
社長相手にも遠慮なく反対し、しかも的確な代案を出す凛空を、葵は次第に信頼していく。
そして凛空が唯一強く賛成した大型新規事業「エンドレスコア」は、会社の未来を懸けた一大プロジェクトへと成長していった。
だが成功するほど、葵は止まれなくなる。
投資家の期待に応えたい。社員を失望させたくない。ここまで来た以上、失敗できない。
その責任感はやがて、「自分が責任を取るのだから、自分が決めていい」という独断へ変わっていく。
そして重大なリスクを前に、友人や現場の人間が何度止めても、葵は予定どおり進むことを選んだ。
その判断の先で待っていたのは、成功ではなかった。
会社も、地位も、信頼も失った葵は、初めて自分が聞かなかった言葉と向き合うことになる。
誰よりも「NO」を求めていたはずなのに、僕はいつから、自分の欲しい「YES」しか聞けなくなったのだろう。
ゲーム会社を舞台に、成功と承認、責任と独断、友情の決裂と再生を描く現代仕事ヒューマンドラマ。