あらすじ
幼い頃に見た災害救助の姿に憧れ、「還流管理局」の特殊災害対応課に配属された19歳の新人・輪崎巡(わざき めぐる)。
珍しい『2属性』の才能を評価され、期待感を持って足を踏み入れたそこで彼を待っていたのは、理想とはかけ離れた現実だった。
無口すぎる大男の教育担当、ナイフを容赦なく向けてくる口の悪い先輩、隙あらばイジってくるサボり魔の女性先輩、そして威圧感たっぷりの班長。
おまけに実際の任務といえば、泥だらけになって地面をつつき、虫のような低級精霊を探す地味な作業ばかり。
「俺、この仕事に向いてないかも……」
才能があると言われたから選んだ道。しかし、いざ上級精霊の災害現場に立てば、そこは一歩間違えれば死に直結する過酷な世界だった。
圧倒的な脅威を前に何もできず、激しい無力感と後悔に苛まれる巡。だが、被害の拡大を防ぐため、彼は養成所で腐るほど叩き込まれた特技で自分にできる確かな役割を果たしていく。
自分は本当にこの仕事に向いているのか? 覚悟はあるのか?
答えは出ない。けれど、なりたい自分になるために不器用な新人がもがきながら一歩を踏み出す、現代異能×お仕事ファンタジー!