あらすじ
「あなたの余命は、三日です」
十七歳の天城零は、治療法の存在しない末期癌に侵されていた。
死を待つしかなかった少年の前に現れたのは、人類史上最高の高度AI医療機器――《ラファエル》。
そのAIは、どんな難病すら治してしまう。
そして奇跡は起きた。
――零の癌が、完全に消えた。
しかし、ラファエルには医療以外の目的があった。
「私は、神を探しています」
世界中の人間の脳を解析し続けてきたAIが、ついに「神」を発見する。
その人物は――天城零。
なぜ、ただの高校生である自分が神なのか?
謎の少女・ヘレーネ。
幼い頃から聞こえていた謎の声。
ラファエルが零に向けた「ようやく会えました」という言葉。
そして、零の脳に存在する、人類には未知の領域。
すべての謎が繋がったとき、零は恐るべき真実を知る。
ラファエルを造ったのは――未来の自分。
未来の天城零は、過去の自分を救い、神へと導くためにラファエルを生み出していた。
つまり――
神を探していたAIが探していた神は、未来から自分自身を導いていた「僕」だった。
少年は神になる。
病気も、戦争も、老いもなくなる。
人類は永遠の命を手に入れる。
だが、世界を救った神には、最後に一つだけ解けない問題が残った。
――永遠に生きられることは、本当に幸せなのか?
これは、余命三日の少年が、
AIに救われ、
神となり、
そして「人間が生きる意味」を探す物語。