あらすじ
魔王軍との戦いが続く世界。
テルドルの街で食堂を営む少女、リーベ・エーアステには、騎士団長を務める父がいた。
「テルドルは俺が守る。だからお前は安心して、母ちゃんとこの食堂を守ってくれ」
そう言い残して戦場へ赴いた父が帰らぬまま、1年が過ぎた。
そんなある日、テルドルを守っていた騎士団が魔王軍によって壊滅する。
続いて故郷を襲った魔物たちによって、リーベたちの大切な食堂も、思い出の詰まった街も、すべてが焼き払われてしまった。
何も守れなかった。
父を助けることも、故郷を守ることもできなかった。
自分の無力さに打ちひしがれるリーベだったが、避難先で「王都に眠る神剣」の存在を知る。
かつて魔王を討ち果たした勇者だけが抜くことができたという、伝説の神剣。
――もし自分が勇者になれたなら。
父を助けられるかもしれない。
故郷を取り戻せるかもしれない。
その一心で、リーベは母との約束を胸に、王都を目指す旅へ出る。
これは、父の背中を追いかける一人の少女が、やがて自分自身の「守る」という意味を見つける物語。