あらすじ
「君には新しいものを買えばいいだろう」
三年目の結婚記念日。
オルネラは、夫の愛人の指に、自分の結婚指輪を見つけた。
磨きに出すと言って預かった夫は、内側に刻んだ誓いごと、別の女へ贈っていたのだ。
翌朝、彼女が差し出したのは離縁届。
「夜までには気が済むだろう」と夫は署名した。
もう帰らない妻がいることなど、考えもせずに。
叔母の家で暮らし始めたオルネラに、まっすぐな好意を向けてきたのは、旧知のベルサック公爵ユリス。
気遣いが先走ることも、舟をうまく漕げないこともある。
それでも彼は、彼女の笑顔を欲しがり、会うたびに次の約束を取り付けようとする。
その温かい手へ惹かれ始めた頃、元夫が古い指輪を返しに来た。
これで妻も愛情も戻ると、思い込んだまま。
もう一度、指輪を受け取るのは怖い。
けれど――この人との誓いなら、自分から選びたい。
結婚の誓いを軽んじた夫には、取り戻せない後悔を。
自分の意思で離縁を選んだ彼女には、照れるほど甘い恋と、愛される日々を。
新しい結婚と、その先の幸せまで描く、ざまぁ&溺愛の異世界恋愛。