あらすじ
「悪いな、透矢。今日でお前はクビだ」
また、解雇された。
勇者パーティーを追放され、相棒のポメラニアンとダンジョン深層に置き去りにされたFランク鑑定士・星見透矢。
二人を救ったのは、勇者の討伐対象――余命七日の剣聖少女・アリアだった。
彼女は、命を喰う魔剣を持つ危険人物と呼ばれていた。
そのとき、相棒のポメラニアン――くーちゃんがボーロを食べて白く光る。
【偽装評価:忌み剣】
【本来評価:剣聖継承剣アステリア】
白い光の中、透矢には「偽り」だけが黒いラベルになって見えた。
ラベルを剥がすと、命を喰う魔剣は白銀の剣へ戻った。
剣は救えた。
だが、アリアの余命は七日のままだった。
「私の専属鑑定士になりなさい」
こうして、勇者に捨てられたFランク鑑定士と、余命七日の剣聖少女の一週間が始まる。
そして透矢とくーちゃんは――
最強勇者の「聖剣」。
Aランク鑑定士が保証した「特級宝具」。
人々を救う「奇跡の聖女」。
世界が「本物」だと信じているものから、黒いラベルを一枚ずつ剥がしていく。
七日後に死ぬ少女を、生かす方法を見つけるために。