あらすじ
魔法使いが存在する世界で暮らす、十四歳の少女スピカ。
ある日、家族を守るために魔法を覚醒させる。それは――『引力魔法』。
物を引き寄せることしかできない、自分には扱い方すら分からない魔法。
きっとこれは、ハズレ魔法だ。
そう思っていたスピカの前に、一人の青年が現れる。
彼の名は、アルクス。
初めて会ったはずなのに、スピカに向ける視線だけが、どこか特別だった。
――どうして、この人は私だけに優しいの?
十年前。
スピカが失った記憶の中には、彼との大切な約束が眠っていた。
忘れてしまった少女と、忘れられなかった少年。
失われた記憶。
母の死に隠された真実。
これは、
自分の魔法を『ハズレ』だと思っていた少女が、
失った過去と大切な人を取り戻していく物語。
――一番星を追うように、もう一度、君に出会うために。