あらすじ
名前以外、何も思い出せない少女ミレイ。
目を覚ますと、そこは見知らぬ世界だった。
そばにいるのは、綿毛のような不思議な生き物フルルだけ。
たどり着いた町で、ミレイは温かな人々と出会う。
けれど、その出会いはどれも、思いがけない出来事へとつながっていく。
大切な人を失った母。
自らの特技を呪い続ける職人。
すべてを見透かしているようで、どこか飄々とした占い師。
そして、誰にも気づかれることなく、ミレイを見守り続ける謎の少女―。
ミレイは、相手の話に耳を傾け、自分にできることを考え続ける。
その小さな行動は、人の心を動かし、やがて思いもよらない変化を生み出していく。
誰もが一つだけ持つ「ポンコツ特技」。
その小さな力が、人と人をつなぎ、世界の運命を少しずつ変えていく。
なぜミレイには、それができるのか。
フルルとは、いったい何者なのか。
失われた記憶の先に待つ真実とは――。