あらすじ
初迷宮討伐の祝宴で高級冒険者食堂を訪れたジャンは、酔ったロベール先輩から侮辱と妨害を受け続け、料理に一切触れられないまま屈辱を重ねていた。
その最中、ジャンがさりげなく助けた戦士が、王国最強の傭兵団・黒翼隊の隊長ヴォルター本人であることが判明する。
ロベール先輩が「拾った」と豪語していた豪華な財布は、ヴォルターの私物だった。
悪態と窃盗が同時に露見した瞬間、食堂の空気は凍りつき、黒翼隊三名の圧倒的な存在感が場を支配する。
ロベール先輩の先輩は、今回も見事に因果を回収し食堂中央で盛大に脱糞しながら失神する。
高級食堂は悲鳴と怒号に満ち、冒険者たちが一斉に距離を取る。
混乱の只中で、ヴォルターはジャンの善行を高く評価し、金貨を握らせて去っていく。
その際に告げられた言葉は、ジャンの胸に深く刻まれた。
それがどんな未来を紡いでいくかはまだ、分からない。
食堂には、悪臭と静寂だけが残されていた。