あらすじ

誕生日の朝、一人暮らしの主人公の郵便受けに差出人不明の小包が届いていた。中には、小学生の時に旅先で失くしたはずの古びたオルゴールが入っていた。ネジを回すと流れてきたのは、幼い頃に母が枕元で口ずさんでいた、世界にひとつしかない即興の子守唄だった。母に連絡しても「そんなものは送っていない」と否定され、主人公は困惑する。 その日の深夜、ネジを巻いていないはずのオルゴールが突如鳴り出し、曲の途中で不自然に止まった。翌朝、恐怖の中で箱の底を調べると、折りたたまれた一枚の紙切れが見つかる。そこには「今度は、私が欲しいものを贈る番だね」と、幼い頃の自分自身の筆跡で記されていた。 過去にそんな手紙を書いた記憶もなく、誰が何のためにこれを用意したのか一切の謎は解けない。警察にも相談できず、捨てれば何かが起きるという根拠のない恐怖から、主人公は箱を押し入れの奥にしまい込む。時折、暗闇から音が聞こえるような気がしながら、主人公は理由も正体も分からない不条理な恐怖と隣り合わせの日常を送り続けている。

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エブリスタ
エブリスタ2026/09/10
  • 現在の作品【届くはずのないもの】