あらすじ
東雲香乃、三十歳。上品で、職場からは「高嶺の花」と呼ばれるくらい才色兼備な彼女は、大がつくほどのお人よし。
後輩の仕事の押し付けには苦いながらも微笑み、恋人から「お金を貸して」と言われても渡してしまう。
そんな日々の中、香乃は恋人の浮気現場を発見してしまった。彼は妹と言うが、他にも数人いるようで、ついには後輩にも手を出しているところを目撃。
意を決して別れを告げると、「つまらない」と心無い言葉を言われてしまい、香乃は深く傷ついた。
それから一週間、未だ心が傷ついたまま、香乃は後輩と元カレの仲良さげな姿を目撃してしまう。
思わず涙してしまったとき、助けてくれたのは”狼王子”と呼ばれるあこがれの的、奥山壮真だった――。
彼は自身の仕事に専念するため、香乃に「偽の恋人になってほしい」と提案する。別れた直後に持ち掛けられた関係に、香乃は自分の直す点を教えてもらうことを条件に応じて、狼王子との偽の関係が始まった。
本物ではないからか、互いに言いたいことが言えて、香乃は素直に笑ったり、ときに怒ったり。壮真の意外な一面も見えていき、心の距離も自然と近くなっていく。
そんな偽の恋人として始まった関係だったはずが、段々と彼の対応に心も惹かれていって――?
不遇な日々から一変。できたのは、友達以上恋人未満の偽の恋人でした。
これは甘い溺愛と気兼ねない掛け合いで紡がれる、シンデレララブコメディ。