あらすじ

海神に愛された〝舞姫〟として、横濱・海鳴村の人々から大切にされていた八尋美波。 けれど十五歳の海神祭で、美波は舞の途中に血を吐いて倒れてしまう。その日から海は荒れ、村は衰え、美波はいつしか〝呪われた女〟と呼ばれるようになった。 誰よりも慕っていた姉にも背を向けられ、家族にも村人にも疎まれて三年。 もう自分には何の価値もない――そう思った美波は、ある夜、大好きだった海へ身を沈める。 そんな彼女を暗い海の底から救い出したのは、海のような瞳を持つ美しい男だった。 男の名は霧島咲夜。 国内外に幾多の船を走らせ〝海運王〟と呼ばれる若き実業家。 咲夜の船が来れば、衰えた故郷を救える。 そう知った美波は、自分を傷つけた村のため、それでも彼への嫁入りを願う。 しかし咲夜は、これまで美波が信じてきたものをことごとく疑う男だった。 優しくないのに、なぜかその言葉は美波の胸をあたためていく。 美波は咲夜と出会って、初めて自分自身の心と向き合い始める。 一方で、美波の過去には奇妙な影が差していた。 祭りの日に倒れた本当の理由。 荒れ続ける海。 豹変した姉。 村人たちが信じる〝海神の祟り〟 信じてきたすべてが揺らぐとき、呪われた舞姫の止まっていた運命が、再び動き始める――。 舞姫と呼ばれた少女と、海を恐れない男。 ふたりが出会った先に待つのは、失われた真実と、まだ知らない恋。

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エブリスタ
エブリスタ2026/09/10
  • 現在の作品海運王とはつ恋の舞姫