あらすじ

人と獣人。長く反目してきた両国が、ついに和平を結ぶことになった。その証として、人間の貴族から一人、獣人の王のもとへ嫁ぐ。ただし相手は、人々が「獣」と蔑み恐れる、銀狼の獣王。 華やかな二人の姉は、獣に嫁ぐなど死んでも御免だと拒んだ。そこで白羽の矢が立ったのが、いてもいなくても同じと言われてきた、地味な三女リーゼだった。 けれどリーゼは、恐れも侮りも抱かなかった。獣人とて、心を持つ一つの民。ならば偏見ではなく、まっすぐに向き合おう。そう決めて、彼女は北の国へ旅立った。 そして獣王フェンリスは、リーゼを一目見た瞬間に、雷に打たれたように立ち尽くした。 「――番だ。俺の、生涯ただ一人の」 銀狼は、生涯にただ一人の伴侶しか持たない。何百年に一度しか現れぬ、運命の番。それが、地味だと蔑まれてきたリーゼだった。 誰にも必要とされなかった娘を、獣王はこの世の何より、代わりのきかぬ宝として慈しむ。やがて獣王の権勢を知った姉たちが羨んでも、もう遅い。彼が求めるのは、リーゼただ一人なのだから。

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小説を読もう2026/09/11
  • 現在の作品誰も嫁ぎたがらない獣人の国へ厄介払いに出された地味な三女ですが、銀狼の獣王に『生涯ただ一人の番』として見出され、蕩けるほど大切にされています 〜今さら姉が羨んでも、彼が求めるのはわたし一人だけ〜