あらすじ
伯爵令嬢エレノアは、幼い頃から妹に何でも譲ってきた。
ドレスも、お菓子も、家族との時間も。
「お姉様ならできるでしょう?」
そう言われれば、領地経営から社交まで引き受けた。
そんな彼女がある日、婚約者から告げられる。
「エレノア。すまない。僕は君ではなく、リリアを愛している」
婚約者まで妹に譲ることになったエレノア。
ところが家族は、婚約がなくなったあとも彼女がこれまで通りすべてを支えてくれると思っていた。
けれど――婚約者を譲ったことで、エレノアの人生は思いがけない方向へ動き始める。