あらすじ
# 『千五百年後に目覚めた俺は、失われた文明を再建する』
2026年。
十九歳の大学生・神崎朔也は、ある日突然、命を失った。
そして目を覚ました場所は――1500年後の世界だった。
西暦3526年。
かつて高度な文明を築いていた人類は、1500年前に大規模な文明崩壊を経験していた。
都市は消え、国家は失われ、膨大な技術と知識が途絶えた。
それから長い年月を経て、人類は再び文明を築き始めていた。
鉄を作り、馬車を走らせ、農業を営み、都市を築く。
しかし、その文明水準はかつての2026年とは大きくかけ離れていた。
そんな世界で、朔也は山中に埋もれていた旧文明の施設――
**ARCHIVE ZERO**
と出会う。
そこには、1500年前に失われた文明の知識が保存されていた。
だが。
知識があるだけでは、文明は作れない。
材料がない。
機械がない。
精密な工具もない。
電力も安定しない。
だから朔也は、現地の職人たちと協力しながら、一つずつ技術を積み上げていく。
農業を改良し。
水車を作り。
鉄を鍛え。
工作機械を作り。
失敗し。
壊し。
また作る。
やがて。
朔也の周囲には、人々が集まり始める。
そして一つの集落が生まれた。
その名は――**アサヒ**。
「もう一度、朝を迎えられる場所」
そんな願いを込めて名付けられた、小さな土地だった。
だが。
文明を再建するということは、同時に世界の勢力図を変えることでもあった。
古代文明の遺物を求める者。
領土拡大を狙う者。
人間を奴隷として扱う者。
そして。
古代施設そのものを破壊しようとする者。
複数の勢力が動き始める。
やがて朔也は、都市レイナを巡る戦争に巻き込まれていく。
そこで彼は初めて知る。
文明を守るということは。
技術を作ることだけではない。
人を守るために。
時には誰かを切り捨てる決断をしなければならない。
自分の判断によって、人が死ぬこともある。
それでも。
誰かが決めなければならない。
朔也は少しずつ、その重さを背負い始めていた。
そして。
レイナの地下で発見された古代施設――**A-2**。
そこには、朔也自身が知らなかった管理システムが残されていた。
さらに。
A-2が示した「第一管理者」の存在。
最後に確認された場所は――**A-3**。
1500年前に失われた文明は。
本当に滅びたのか。
なぜ人類は文明を失ったのか。
誰が古代施設を作り。
何を残したのか。
そして。
なぜ1500年後の世界で、神崎朔也が目覚めたのか。
文明再建。
国家建設。
戦争。
そして、失われた文明の謎。
1500年の時を越えて。
少年の物語は、世界そのものを動かし始める。