あらすじ
平安の世。
怪異が人の暮らしを脅かす時代に、一人の破魔鍛冶師がいた。
名は、浜守清磨。
幼い頃に怪異と心を通わせた経験を持つ清磨は、祖父・高鉄から破魔鍛冶の技を学び、やがて類まれな才能を発揮していく。
清磨が作るのは、ただ怪異を斬るための刀ではない。
怪異の力を借り、その力を武器に宿す「鬼寄せ」。
それは強大な力を秘める一方、扱う者にも危険を伴うものだった。
怪異を恐れるだけではなく、その心を知ろうとする清磨だからこそ扱える、特別な武器。
そんな清磨のもとに、ある怪異討伐の依頼が舞い込む。
その依頼をきっかけに出会ったのは、海とともに生きる汐海家の人々。
そして、清磨の心に残ることになる一人の女性――汐海千歳だった。
怪異との戦い、人との出会い。
そして、清磨の前に現れる、古くから続く退魔師たち。
破魔鍛冶師・浜守清磨の歩みは、やがて思いもよらぬ出来事へとつながっていく。
これは、一人の男が破魔鍛冶師として生きた、その長い人生の物語。