あらすじ
百年越しの想いが実り、ようやく夫婦となった白月と緋月。
生贄の花嫁として始まった二人の関係は、幾度ものすれ違いと試練を越え、いつしかかけがえのない愛へと変わっていた。
もう、想いを隠す必要はない。
もう、離れて眠る必要もない。
「お前の場所は、ここだ」
失われた百年を埋めるように寄り添い、
触れて、笑って、時には嫉妬して。
夫婦になったからこそ知っていく、互いの新しい顔。100年を埋めるかのような甘い日々。
友との時間、新しい日常、そして少しずつ増えていく大切なもの。
白月は初めて、自分が心から望んだ“幸せ”の中で生き始める。
――けれど。
満ちた月の下に、再び黒い影が忍び寄る。
妖脈に現れる正体不明の黒い力。
白月を探す謎の声。
彼女を見つめる、何者かの視線。
そして二人はまだ知らない。
百年前から白月を待ち続けていた者が、もう一人いることを。
ようやく手に入れた幸せを、今度こそ失わないために。
守られてきた白月は、大切な人たちを守るため、自らその手を伸ばしていく。
生贄の花嫁と鬼の王から、
互いを選び、共に生きる夫婦へ。
百年越しに結ばれた二人の、
甘く愛しい日々と、その幸せに忍び寄る新たな影。
――月が満ちても、二人の恋は終わらない。
『月が満ちるまで』その先の物語。