あらすじ
死ぬはずだった。
それなのに、俺は生きている。
事故のあと、見えるようになったのは、人の生死を繋ぐ「糸」だった。
切れかけた糸。
消えていく糸。
そして、どうしても触れることのできない他人の運命。
――ただ一人、彼を除いて。
なぜか俺の命だけが、あいつへと繋がっている。
離れれば苦しくなる。
危険が迫れば、互いの異変がわかる。
そして俺が死に近づくほど、その糸は強く彼を求めていく。
「また勝手に死のうとしたら、今度は俺が許さない」
最初は、生き残るための関係だった。
なのにいつからか。
守りたいのが自分の命なのか、彼なのか、わからなくなった。
これは、死ぬはずだった男と、
その命にたった一人だけ繋がってしまった男の物語。