あらすじ
「そういえばさ、カイの関西弁は何て願ったん?」
「忘れたでありんす。」
こういうところもなんだよなぁ。
「カイのときも私経由?じゃないよね?」
「それは、あり得ぬでありんす。」
「だよね。てことは、人知れずどこぞの日本人の人格が複製されて、アクセスポイントになってた可能性も?」
リルと私だけの特別な悲劇だと思われていたものが、過去に無名の誰かにも起きていた可能性が浮上する。
「だとしたら、消滅しているでありんす。」
「壁の中にいたら、魔法ごと。外なら魔力供給が途絶えたせいで。」
弾き出された身体の持ち主の行き先は、同じようにドラゴンだったのだろうか。
◆
本編には、名前を明かされないまま、ずっと「おばちゃん」と呼ばれてきた果物屋がいる。
「無名の誰か」とは、彼女のことだったのだろうか。
それとも、私たちの知らない別の誰かなのだろうか。
この作品は『転生、水の都の悪役令嬢——私、悪くないもん!——』「N8400JJ」の二次創作です。