あらすじ

「期間限定」という言葉が、私は嫌いだった。 終わりが決まっているものを、どうして人は欲しがるんだろう。 そう思っていた私の隣で、恋人の御庄元希(みしょう げんき)は笑った。 「期間限定って、なんか得した気分になるよね」 私は答えなかった。 このときの私は、まだ知らなかった。 元希との時間にも、少しずつ期限が近づいていたことを。 彼は、大切な思い出から少しずつ忘れていく。 約束を忘れ、場所を忘れ、そしていつか――私のことも。 忘れられることを何より怖れていた私と、忘れてしまうことを怖れていた彼。 これは、終わることを知りながら始まった、二人の一年間の恋の物語。 私の恋には、賞味期限がある。 その言葉の本当の意味を、私は最後の春に知ることになる。

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カクヨム
カクヨム2026/09/10
  • 現在の作品私の恋には賞味期限がある