あらすじ

薬売りの娘、岑(しん)。貧民街で違法すれすれの商いをして食い繋いでいた彼女は、ある夜、身に覚えのない罪状もないまま後宮へと引っ立てられる。 告げられたのは、下級妃・明蘭(めいらん)付きの毒見役が急死したという事実。しかも死因は毒殺だという。 「顔立ちがよく似ている。今日からお前は芍(しゃく)としてその務めを果たせ」 命じたのは、この一件をもみ消したがっている、胡散臭いほど美しい宦官・高凌(こうりょう)。死んだ女の名を名乗り、死んだ女の持ち場に立てというのだから、食えない話だ。 死者の身代わりとして後宮に潜り込むことになった岑だが、彼女には人に言えない特技があった。薬にも毒にも通じた、生半可ではない知識である。 次に毒を盛られるのは自分かもしれない。生きて後宮を出るには、犯人を見つけ出すしかない。 苦くてよく効く、後宮毒見ミステリー――ここに開幕。

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小説を読もう2026/09/10
  • 現在の作品後宮の死んだ毒見役に成り代わりましたが、犯人探しは想定外です