あらすじ
小学四年生の頃まで、天朔燎は自分のことを天才だと思っていた。
でも、ある日親に連れられて入った歌の教室で天使のような女の子と出会って。彼女の天才的な歌を聴いて、絶対に敵わない存在がいることを知った。
そこから、次々と。絵の教室では入ってすぐの女の子にコンクールで負け、学校でも転校生に勉強も運動も一番の座を掻っ攫われた。
自分は、天才じゃなかった。所詮井の中の蛙だった。
それでも諦めたくなくて、自分を凡人だと認めながらも天才少女達に「絶対に追いついてやる!」と喰らい付き続け──
──燎は知らない。
自分を上回った少女達は、井の中どころか大海でも余裕で蹂躙できる天才達であり。
その才能故に孤立していた彼女達にとって、燎の存在がどれほど救いになって……また、どれほど危ない影響を与えて、強い感情を育んでしまったかを。
そして、高校で再会した彼女達と、不思議で規格外の青春を過ごす羽目になることを。