あらすじ
王宮管理局で働く平民の娘フィーナは、『一日に一度だけ、触れたものの重さを三十分だけ消せる』という力を持っている。
彼女はその特異な能力から、「荷運び係」などと呼ばれ、王宮内で重い荷物の運搬や事故現場での救助に駆り出される毎日を送っていた。
そんなある日、事件が起きる。
国王急死で空いた玉座を手に入れようと、第二王子ルシアンが王宮を占拠し、さらには正統な後継者である王太子セドリックを西塔へ幽閉してしまう。
そしてその最中、王太后アデリナから呼び出されたフィーナは、なんと「王太子を無重力にして塔の窓から救出せよ」という驚きの命令を受けるのだが……。