あらすじ
銀座の片隅で探偵事務所を営む、元刑事・黒瀬朔。
ある依頼をきっかけに、朔は一人の男の死に辿り着く。
だが、その事件には奇妙な共通点があった。
残されたのは、古い記録。
食い違う証言。
そして、ジャズの名曲。
――Blue Moon。
――Smoke Gets in Your Eyes。
――Autumn Leaves。
それらはただの曲名ではなかった。
20年前、銀座で起きた「9月3日事件」。
そこで交差した黒瀬朔、月城美月、そして鳴海。
三人は、それぞれ誰かを守るために嘘をついた。
愛していたから。
失いたくなかったから。
そして――自分のものにしたかったから。
事件の真相を追うほど、朔は過去に引き戻されていく。
これは、犯罪の物語である。
同時に、愛の物語でもある。
人は、愛する相手を守るためなら、
どこまで嘘をつけるのか。
そして――
**20年前のあの夜、本当は何が起きていたのか。**
ジャズが流れる銀座を舞台に、
30の事件と、ひとつの真実を追う。
『Where or When ― 30 Chapters in Jazz ―』
――過去と現在が交差する、ハードボイルド・ミステリー。