あらすじ
二十五歳のフリーター・美海は、恋人ができたことも、誰かから必要とされたこともない。コンビニでは理不尽な客に怒鳴られ、同僚にも見て見ぬふりをされる毎日を送っていた。
そんなある夜、美海の部屋が激しい光に包まれ、傷ついた青年が落ちてくる。
青年の名はレオン。剣と魔法の異世界からやってきた騎士だという。帰る方法も、この世界で使えるお金も身分証もない彼を放っておけず、美海はしばらく自分の部屋へ住まわせることにする。
電子レンジを危険な魔道具だと思い、剣を携えたまま美海のアルバイト先まで護衛しようとするレオン。騒がしい同棲生活に振り回されながらも、美海は初めて自分を大切にしてくれる彼へ、少しずつ惹かれていく。
レオンもまた、自分の人生を諦めていた美海の優しさと、心の奥に隠した寂しさを知り、守るべき相手ではなく、一人の女性として意識し始める。
しかし、レオンは重大な秘密を抱えていた。
彼が大勢の人間の中から美海の前に現れたのは、決して偶然ではなかった。
やがて美海の周囲に異世界の魔物が現れ、二人の日常は崩れ始める。
偶然に見えた二人の出会いが、二つの世界の運命を大きく変えていく。