あらすじ
大阪・東大阪市、布施。
駅近くに建つタワーマンションの一室で、5人の若者によるシェアハウス生活が始まった。
人見知りを克服したい会社員・しゅんぺい。男前なのに女性が苦手で、恋愛経験もほとんどない。
レズビアンのみかと、バイセクシャルのちさとは恋人同士。互いを大切にしているはずなのに、しゅんぺいの存在によって少しずつ関係が揺らぎ始める。
芸能人のマネージャーをしている色男・ひろしは、恋愛経験豊富に見える一方、自分自身の恋には臆病だった。
そして美容関係の仕事をする、明るく陽気ななおみ。彼女は人見知りのしゅんぺいを面白がって構ううち、二人の距離は少しずつ近づいていく。
好きなのに、付き合えない。
大切なのに、嫉妬してしまう。
誰かを選べば、誰かが傷つく。
同じ家で暮らす5人の感情は、友情、恋心、嫉妬、未練を巻き込みながら複雑に絡み合っていく。
やがて、それぞれが自分の本当の気持ちと向き合うことになる。
しかし、この物語の結末で、誰も誰かと結ばれることはない。
シェアハウスの契約終了とともに、5人の共同生活も終わる。
それでも、そこで経験した恋や失恋、友情は決して無駄ではなかった。
最後にしゅんぺいが歩き出すのは、誰かの恋人になるためではない。
自分の人生を、自分の足で歩くため。
布施の夜景を背に、5人はそれぞれ別々の未来へ進んでいく。
――恋は終わった。
けれど、人生はまだ終わらない。
そして、次に誰と出会うのかは、まだ誰にも分からない。