あらすじ
「世界で一番強くなる」
侯爵家の嫡男として生まれ、圧倒的な魔術の才能を持つ少年、アルベルト・アークレイ。
自らが天才であることを誰より理解する彼は、才能に甘えることなく努力を重ね、十六歳で王国最高峰の魔導学院へ入学する。
しかし王位継承を巡る政治へ関わったことで、アルベルトの運命は一変する。
王都を揺るがす大事件。その首謀者として仕立て上げられた彼は、身に覚えのない罪によって、人類が未だ全貌すら把握していない巨大魔境へ追放される。
それでも、自分なら生き残れると思っていた。
その自信は、すぐに打ち砕かれる。
敗北し、傷つき、逃げ延びたアルベルトは、生まれて初めて己の弱さを知る。
それから二十年。
未知の魔獣、種族、文明と出会い、戦い、学び続けた少年は――ついに世界最強へと至る。
だが三十六歳になった彼は気づく。
自分は世界のことをほとんど知らない。
ならば、見に行こう。
これは最強を目指した一人の男が、その夢を叶えた先で、まだ知らない世界を巡る物語。