あらすじ
「役立たず」と両親に罵られ、虐待された挙句殺された幼い少年は、「今度は大切な人の役に立ちたい」と強く願いつつ、異世界転生した。
転生時に女神から貰ったユニークスキル〝ギフト〟は、傷付いた仲間に対して自分の臓器を空間転移させて瞬時に与えると同時に、無くなった臓器の代わりに自分はユニークスキルにより一瞬で魔導具の臓器を創造して埋め込んで補填することが出来るというものだった。
孤児院で暮らしながら、少年は、周りの子どもたちが転んだりぶつけたりして出来た擦り傷や切り傷などをスキルによって治していた。
すると、噂を聞きつけた王都の神官がやってきて、彼をスカウトした。
神官見習いとなった少年は、数年後、十四歳の誕生日に、正式に神官となった。
ただし、神官として正式に仕事を許可されるのは、試練をクリアした後だ。
少年の師匠は変わり者で、冒険者として鍛練を積むことを試練として課した。
魔王討伐を志す勇者パーティに加入した少年は、勇者・剣聖・聖女という三人の少女と共に、まずは四天王との戦いに挑んだ。
苦戦しつつも何とか四天王を三人倒した少年たちだったが、その過程で、少女たちはそれぞれ腕・目と脚・心臓と肺を失った。
が、少年がユニークスキルによって、彼女たちの怪我を完全回復させて、身体を元に戻した。
失われた四肢や臓器は復活出来ないというこの異世界の常識を覆す少年の力に、少女たちは驚きつつも、笑顔で感謝を述べた。
仲間の役に立てたこと、笑顔を見られたことを心から喜んだ少年だったが。
「ブラッド……君……!? その腕は……? それに、目も……足も……どうしたの……?」
常時魔力を流し続けなければならない魔導具である義眼と義肢を少年が外して魔力を節約している時に、少女に見付かってしまった。
これは、〝自分の身体が元に戻ったのは、少年が自分の四肢や内臓を与えたから〟ということに後から気付いた少女たちが曇るお話。
(※現在、第2回GAウェブ小説コンテストに参加しています。
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