あらすじ
「よし、できた。完璧なゲームが!!」
新人ゲームマスター・久能楽人が初めて作ったのは、剣と魔法、冒険者、魔物、そして魔王が存在する異世界だった。
あとは主人公を転生させれば、王道の異世界ファンタジーが始まる。
楽人が選んだのは、22歳で命を落とした青年・不破撰。
彼に与えた能力は、経験し、学び、身につけた技能をスキルとして獲得できる【習得】。
草原に転生させ、最初の敵としてゴブリンを1体配置。
これで戦闘を経験し、剣を覚え、冒険者として成長していく――はずだった。
しかし。
「戦えよ!!」
撰はゴブリンから全力で逃げた。
楽人の予定を無視して行動し、楽人の知らない人間と出会い、想定していなかった技能を覚え、少しずつ自分だけの人生を歩み始める。
だったら次は、どんな状況を作ればいい?
どんな敵を置けば、こいつはどう動く?
ゲームマスターは状況を作れる。
しかし、その中で何を選ぶかまでは決められない。
だからこそ――面白い。
これは、異世界転生の裏側ですべてを楽しむ新人ゲームマスターと、
自分の人生を自分で選ぼうとする一人の転生者の物語。
神にとってはゲームだった。
彼にとっては、人生だった。